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HG101

人間の遺伝を図と演習で理解する

DNA・遺伝子・染色体・減数分裂・受けつがれ方・家族歴・検査結果の読み方を、図とやさしい言葉で整理する入門コースです。高校生物をこれから学ぶ人でも、図と例で追えるように作っています。

やさしい用語 全 42 問 ブラウザ内採点 localStorage 保存
所要
3〜4 時間
問題数
全 42 問
形式
7 章 + 用語カード + 小問
費用
無料

大事な注意: この講座は教育用です。個別の症状、妊娠、家族歴、検査結果の判断には使えません。実際の相談は医療機関や遺伝カウンセリングにつないでください。

この版の前提

この版は、「細胞」「核」「染色体」という言葉に少し見覚えがあれば読み進められるように書いています。まだ学校で詳しく習っていなくても大丈夫です。必要な言葉は、最初にまとめて置き、各章でも繰り返し説明します。

数式は最小限にして、確率は 4 マスの表小さな数 で追える範囲に絞っています。人の遺伝を「運命が決まる話」としてではなく、どの単位の話か / どのくらい確からしいか を分けて読む練習にします。

最初に読む用語集

DNA (deoxyribonucleic acid)
体の設計図にあたる情報の文字列。A・T・G・C という 4 種類の文字の並びとして考えます。
遺伝子 (gene)
DNA の中でも、体のはたらきに関わる特定の区間。説明書の中の「1 つの項目」のようなもの。
染色体 (chromosome)
長い DNA をたたんで整理した単位。DNA と同じものではなく、DNA をまとめて入れている単位。
ゲノム (genome)
その生物が持つ DNA 全体。1 つの遺伝子ではなく、説明書全部。
減数分裂 (meiosis)
卵や精子などの配偶子を作る細胞分裂。染色体数を半分にします。
配偶子 (gamete)
卵や精子のこと。受精の前は、体細胞の半分の染色体数を持ちます。
対立遺伝子 (allele)
同じ場所にある、少し違う版の遺伝子。A と a のように記号で表すことがあります。
優性 (dominant)
1 コピーあるだけで表現型が現れやすい型。「強い・えらい」という意味ではありません。
劣性 (recessive)
2 コピーそろうと典型的に表現型が現れる型。「弱い・劣っている」という意味ではありません。
保因者 (carrier)
病気に関わるバリアントを 1 コピー持ち、次世代へ渡しうる人。文脈により意味が少し変わることがあります。
遺伝子型 (genotype)
どの対立遺伝子を持っているかという組み合わせ。設計図側の情報。
表現型 (phenotype)
実際に見えてくる特徴。遺伝子型と関係しますが、環境の影響も受けます。
バリアント (variant)
DNA 配列の違いを表す中立的な言葉。影響がほとんどないものも、病気に関わるものもあります。
常染色体 (autosome)
性染色体以外の染色体。ヒトでは 22 組あります。
X 連鎖 (X-linked)
変化が X 染色体上にあるため、受けつがれ方が常染色体とは少し違って見える型。
ミトコンドリア DNA (mtDNA)
ミトコンドリアにある DNA。入門では、通常は母から子へ伝わると整理します。
多因子 (multifactorial)
複数の遺伝要因と環境要因が重なって決まる見方。1 つの遺伝子だけでは説明できません。
遺伝的素因 (genetic predisposition)
病気になりやすさが高まること。確定ではなく、リスク上昇の意味。
浸透率 (penetrance)
同じバリアントを持つ人のうち、表現型が実際に現れる割合。
可変表現 (variable expressivity)
同じバリアントでも、症状の強さや現れ方が人によって違うこと。
家族歴 (family health history)
家族に見られる病気や健康状態の記録。遺伝だけでなく、生活習慣や環境も含みます。
VUS (variant of uncertain significance)
病的意義が不明なバリアント。現時点では意味づけが確定していません。

この講座で繰り返し使う 5 つの見方

各章の冒頭でも、その章で使う「見方」を再掲します。最初は読み流して構いません。

1. 単位をそろえる
DNA / 遺伝子 / 染色体 / ゲノム を、同じものだと思わずに言い分けます。
2. 半分になる場所を見る
減数分裂で配偶子ができ、受精でふたたび 2 本そろう流れを追います。
3. 受けつがれ方を分ける
常染色体・X 連鎖・ミトコンドリア・de novo を混同しません。
4. 確率の条件を確かめる
「各妊娠ごと」なのか、「すでに〇〇と分かったあと」なのかを区別します。
5. 結果の重みを見分ける
単一遺伝子の比率、多因子のリスク、VUS のような未確定情報を同じ重さで扱わないようにします。

章構成

受講のコツ

  1. 用語は最初の用語集で一度眺めておけば十分です。各章でも繰り返し説明します。
  2. 確率の問題は必ず 4 マスの表 を書いてから入力してください。
  3. 第 7 章の総合演習の前に、多因子と浸透率の章(第 5 章)を読み直すと落ち着きます。

開始前の前提

  • 「細胞」「核」「染色体」という言葉に少し見覚えがあれば十分です。
  • 英語の専門用語は必要なときだけかっこ書きで補っています。
  • 外部ライブラリは使わず、静的 HTML / CSS / JavaScript だけで動きます。